【交通事故ファイル⑤】自損事故は軽い事故ではない
― 人身事故につながる“見落とされる危険サイン”とは ―
こんにちは。運行管理者のカズです。
今回は、自損事故(物損事故)について書きます。
先に結論です。
👉自損事故は「運が良かった事故」ではありません
■「物で済んで良かった」は本当に正しいのか
自損事故のあと、よく聞く言葉があります。
「相手がいなくて助かった」
「物で済んで良かった」
「運が悪かっただけ」
ですが、この受け止め方は危険です。
なぜなら――
👉事故の構造自体は変わっていないからです

でも…人じゃなかったなら大したことないんじゃないですか?

それが一番危ない考え方や。たまたま人がおらんかっただけや
👉ここで考えるべきは
👉**“もしそこに人がいたらどうなっていたか”**
■事故は突然ではなく“積み重なり”で起きる
事故は、ある日いきなり起きるように見えます。
ですが現場では違います。
多くの場合、事故の前にはこういう状態があります。
・注意が散っている
ナビを注視していたり、外が気になりよそ見していたり
疲労でボーっとしていたり等
・焦りがある
寝坊したり、渋滞で会議に間に合うかわからない
急に緊急の用事ができたり等
・確認を省略している
本人は省略している意識は無いです。慣れからくる
・慣れで操作している
上記と一緒ですね。慣れにより交差点やカーブへの進入が荒くなったり
歩行者や自転車はこの時間居ないという日常からくる危険な安心感
👉こうした“ズレ”が蓄積していきます
👉その最初の表面化が自損事故
そして上記で上がった4つが
注意散漫による認知遅れの接触
焦りによる速度見誤り接触
確認省略と慣れ
思い込みで歩行者や自転車が飛び出してもいないのに
そう捉えてしまって急にハンドル切る接触・本当に飛び出して来た時の認知遅れで急ハンドルによる接触
■自損事故に共通するパターン
現場で見ていると、傾向ははっきりしています。
■左後方を擦る
→ ミラーだけで判断している
■バック時の接触
→ 「確認したつもり」で終わっている
■低速での接触
→ 気が抜けている
👉共通点は一つ
👉**「見ているつもり」**

ちゃんと見ているつもりでも、認識できていないことがあるんだね
■原因は操作ではなく“その前”にある
自損事故のヒアリングをすると、こういう言葉が出てきます。
・焦っていた
・イライラしていた
・別のことを考えていた
・無意識だった
👉つまり
👉問題は操作技術ではない
👉意識・感情・判断のズレ
■実際にあった“事故一歩手前”
私自身も、ヒヤリとした経験があります。
高齢のお客様を乗せる際、後部座席に荷物を移そうとした瞬間。
ブレーキから足が浮き、車がゆっくり前へ動きました。
ドアにしがみつくお客様。
ほんの一瞬の出来事でした。
結果的に事故にはなりませんでしたが、
👉一歩間違えれば人身事故でした
この経験から、私はルールを変えました。
👉停車時は必ずパーキングに入れる
信号待ちでも例外なしです。
■人は“自分だけは大丈夫”と思う
人には共通した思い込みがあります。
・自分は事故を起こさない
・今まで大丈夫だった
・このくらい問題ない
👉これが正常性バイアスです
※自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価したりするという認知の特性のこと。
自損事故が怖いのはここです。
👉軽く受け止めた瞬間に、次の事故に近づく
■自損事故の本当の意味
自損事故は
👉「軽い事故」ではありません
👉**“危険な状態で運転していた証拠”**
ここで分かれるのはこの一点です。
・たまたま運が悪かったと考えるか
・人じゃなくて良かったと受け止めるか
この差が
👉次の事故を防ぐかどうかを決めます

…それ、自分もやってる気がします。
物で良かったと安心しちゃってます・・・

気づいた時点で止められる。それが一番大事や

ちゃんと気づけたなんてすごいよ
これからも安全運転で頑張っていこうね
■まとめ|自損事故は“最初のサイン”
最後にまとめます。
👉事故は偶然ではありません
・確認不足
・焦り
・油断
👉これらの積み重ねで起きます
そして
👉自損事故は、その最初の警告です
今までヒヤリとした経験があるなら
👉もう始まっています
■一言
👉事故は「運」ではなく「構造」で起きる



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