そのマーク、本当に理解してますか?“正義のクレーム”が現場を壊す理由

SAFE DRIVE RABの運行管理者カズです

最近よく見かける車両に貼っているこれらのマークの意味をご存知でしょうか

上の標識(マーク)は運転者に対して表示義務があります

高齢運転者標識
(70歳以上)
旧:高齢運転者標識
(70歳以上)
身体障害者標識
(肢体不自由の認定)

上の標識(マーク)は運転者に対して表示努力義務があります

そして上記すべての標識には、運転者側には義務または任意の意味合いがあります。
一方で、これらを表示している車両の周囲を走行するドライバーには――

引用:
上記の表示対象者がそれぞれ対応する標識(マーク)を表示して準中型自動車または普通自動車(表示対象自動車)を運転しているときは、危険防止のためやむを得ない場合を除き、当該車両に幅寄せや必要な車間距離が保てなくなるような進路変更をした場合には道路交通法違反になります。

出典:警視庁2026年4月現在

道路交通法で明確に違反と定められています

車椅子【国際シンボルマーク】

こちらは介護車両等でよく見るマークですね
このマークに法的な強制力は有りません。

これらの標識やマークは、安全配慮義務や安全運転義務を意識させるためのものです。

十分に配慮を行い思いやりのある運転を行いましょう

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記事一覧リンク集

 

これより下部にて、上記の標識やマークについて掘り下げていきます。

正直、この話は誰にでも向けて書いてません。
ただ“ちゃんと運転したい”と思ってる人には、絶対に知ってほしい内容です。

だから、上で記事一覧リンクを貼って逃げ道を用意しています。

興味ある方は最後までお読み下さい。

これから書く内容は、正直なところ価値観によって受け取り方が変わる部分も多いため、基本的な情報と運行管理者としての現場目線を分けてお伝えします。

先日、一本のクレームが入りました。


「タクシーが道路をふさいで停車している。どんな教育をしているんだ」という内容です。

事実確認ができるまでは、クレームを前提として受け止め、まずは謝罪に徹します。
そのうえで「指導のためドライブレコーダーを確認させてください」とお伝えし、一度電話を切ります。

実際にドライブレコーダーを確認すると、ドライバーに問題はありませんでした。
停車前に後続車を先に行かせ、後方に車両がいないことを確認したうえで、スロープを出して車いすのお客様を安全に降車させていたのです。

その後、後続車が来た際には、お辞儀とジェスチャーで謝意も示していました。

つまり、安全確認も配慮も、やるべきことはすべて行っていたということです。

それでもクレームは入ります。

タクシーは公共交通機関です。
体の不自由なお客様がいらっしゃれば、できる限りの配慮を行い、サービスを提供するのは当然の役割です。

電車やバスでも同じです。
ダイヤが乱れるから乗るな、という考えにはならないはずです。

それなのに、目の前の状況だけを見て「邪魔だ」と判断してしまう。
そこに現場との大きなズレがあります。

似たようなケースは他にもあります。

「車いす専用駐車場にタクシーが停まっている」という指摘です。

しかし実際には、車いすのお客様を降ろし、そのお戻りを待っているだけというケースがほとんどです。
タクシードライバーが買い物に同行することはありません。

もし一般駐車場に移動してしまえば、お客様が戻ってきたときにすぐ乗車できず、結果的に負担を増やす可能性もあります。

こうした状況を踏まえると、問題はルールそのものではなく、
「目の前の事実をどう捉えるか」という部分にあります。

現場では当たり前に行われている配慮が、
見方ひとつで“迷惑行為”に変わってしまう。

このズレこそが、今回お伝えしたい本質です。

その目で状況をしっかり見て、判断してほしい。

法律だけの力では、まだ弱いのが現状の標識やマーク表示です。
ただ、強い弱いの問題ではありません。

配慮を当たり前に出来ない思考を持っている、私たち側に問題があります。

法律を知れば知るほど、
「こんなことまで縛らないと分からないのか」と感じる場面は少なくありません。

道路も商業施設も、すべては皆で利用するものです。

実際、大半のドライバーは正しい行動を理解しています。
むしろ身近な人の前では、自然と出来ている人も多いはずです。

それが見知らぬ他人になると、急に配慮しなくなる。
考えることをやめて、見たまま文句を言う。

免許証を持っている以上、一定の予測が出来ると認められているはずです。
つまり、もうすでに“想像も予測も出来る側”の人間です。

少しだけ、考え方を変えてみませんか。

根本はマークの有無ではありません。


マークの有無で判断するのではなく、状況で判断することが一番大切です。

そして、クレームを入れること自体は悪いことではありません。
ただ、その瞬間だけを見て判断するのは、早とちりです。

もちろん、マナーの悪いタクシーもいます。
標識やマークも簡単に入手できる以上、悪意ある使い方をしている人がいるのも事実です。

ですが、それを理由に
「もう考える必要はない」と切り捨ててしまうのは、あまりにも乱暴です。

そういった悪意で損をすることもあるでしょう。
それでも、すべての人がそうではありません。

車の運転と同じです。
視野を狭めれば、事故に繋がります。

視野は広く。
障害のある方や高齢の方に、自然に配慮できる運転へ。

もちろん、視野を広くすれば
割り込みや無理な進路変更など、モヤっとする場面も増えます。

でも、それも含めて車という乗り物です。
この問題は、おそらく一生なくなりません。

それでも、自分だけは同じ側に落ちない選択は出来ます。

マークを見る力ではなく、状況を読む力が求められています。

マークを目にしていながら事故が起きるようなことは、あってはなりません。

しっかりと安全を確保しつつ、マークを表示している方が慌てず運転できるよう、配慮を心がけましょう。

それが結果的に、自分自身の安全にも繋がります。

ここまで読んでいただきありがとうございます

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