信号無視で自転車と事故に|「行ける」と判断した瞬間に起きた人身事故の実例【交通事故ファイル①】

【交通事故ファイル①】信号につかまりたくなかった——その判断が人身事故になった日

運行管理者のカズです。

今回は、私が実際に経験した
自転車との人身事故についてお話します。

事故というのは、ニュースで見れば一瞬です。
ですが現場では、その一瞬の判断が
人の人生を大きく変えてしまいます。

そして事故の現場には必ず、
人間の心理と判断のズレが存在しています。

これは、そんな現場の話です。


■信号につかまりたくなかった

当時、乗務員は通常通り営業中でした。
空車での走行です。

約100メートル先の信号が黄色に変わりました。
制限速度は40km。

その瞬間——

乗務員は、加速を選びました。

おそらくアクセルはベタ踏みです。

しかし、その距離で間に合うはずはありません。

結果として、
信号無視で交差点に進入。

そして次の瞬間。

左側から自転車が、斜めに横断してきました。


AOI|Assistant
AOI|Assistant

この時点で、“止まる判断”が完全に消えていますね…


自転車側は後方確認をしていませんでした。
おそらく、

・対向車の動き
・周囲の流れ

から「信号は赤」と判断していた可能性が高いです。


■衝突は一瞬でした

急加速していた車両に、
ブレーキが間に合うはずがありません。

そのまま衝突。

自転車の運転手はボンネットに乗り上げ、
路上へ叩きつけられました。

・自転車は大破
・被害者は救急搬送

現場は一瞬で、事故現場へと変わりました。


■運行管理者として現場へ

事故連絡を受け、私はすぐ現場へ向かいました。

現場では、

・警察対応
・車両確認
・被害者対応

すべてが同時に進みます。

運行管理者は、その中心に立ちます。

私は状況確認後、
先に病院へ向かいました。


■覚悟していたこと

救急外来へ到着し、
ご家族と対面する前に思っていたのは一つです。

👉怒鳴られる
👉殴られる

その覚悟でした。

当然です。

家族が突然事故に遭えば、
冷静でいられるはずがありません。


しかし——

実際は違いました。


■想像とは違った現実

ご家族はとても冷静で、
むしろこちらを気遣うほどでした。

私はただ、頭を下げ続けるしかありませんでした。


KAZU|運行管理者
KAZU|運行管理者

正直、こっちの方がキツかったです。


■座ってください
■気にしないでください

そう言われても、
座れるわけがありません。


■そして乗務員が到着

乗務員が病院に来ました。

私はすぐに指示を出しました。

👉「きちんと謝罪しなさい」

ですが——

ご家族が言いました。

👉「どうぞ座ってください」

そして乗務員は…

座りました。


KAZU|運行管理者
KAZU|運行管理者

お前どんな神経してんねん…って思いました。


正直、怒りが出ました。

ですが、ご家族の厚意を壊すわけにもいかず、
何も言えませんでした。


■ご家族の一言

さらに、こう言われました。

👉「診断書は出さない方がいいよな?」
👉「保険で対応してくれたらいい」

正直、驚きました。

ここまで配慮してくださるケースは多くありません。


AOI|Assistant
AOI|Assistant

被害者側がここまで配慮する…かなり珍しいケースですね


私はこう伝えました。

「診断書の提出はご本人様のご判断になります。
ただし、弊社としては誠意をもって対応いたします」

その後、

・通院対応
・保険対応

を進め、事故は解決へ向かいました。


■なぜこの事故は起きたのか

ここからが本題です。

何度も考えました。

👉なぜ止まらなかったのか
👉なぜ“行ける”と思ったのか


■原因はシンプルです

👉「信号につかまりたくない」

この感情です。


AOI|Assistant
AOI|Assistant

すごく“よくある感情”ですよね…


人はこの瞬間、こう考えます。

・まだ黄色
・行ける
・止まると損
・時間がもったいない


👉でもこれ全部👇
“自分を正当化してるだけ”です


■加速した瞬間、運転は変わる

本来の判断👇
👉減速して停止

実際の判断👇
👉加速して突破


この瞬間——

👉安全運転 → 危険運転

に変わっています。


■思い込みが交差した事故

今回の事故は、
車側だけの問題ではありません。

自転車側も、

👉「信号は赤だろう」

と判断していました。


つまり👇

👉思い込み × 思い込み


これが交差した瞬間に、
事故は発生しています。


■事故の本質

交通事故の多くはこれです。

👉技術不足ではない
👉偶然でもない


👉判断のズレ


KAZU|運行管理者
KAZU|運行管理者

“これくらいなら大丈夫”が一番危ないです。


■運行管理者として伝えたいこと

事故は偶然ではありません。

そこには必ず、

・焦り
・思い込み
・判断ミス

があります。


技術だけでは防げない。
法律だけでも防げない。


👉最後に事故を防ぐのは
👉人間の判断です。


■関連記事

👉自転車を追い抜く判断についてはこちら
▶【2026年道路交通法改正4月~


■まとめ

事故は突然起きるものではありません。

現場では必ず、
小さな判断のズレが積み重なっています。


👉「これくらいならいける」

その一瞬が、事故の入口です。


■最後に

交通事故の本当の怖さは、

・衝突
ではなく

👉その後に続くすべてです


責任
人間関係
人生への影響


そして現場では、
人間の本質が現れます。


私はこれまで多くの事故に関わってきました。

その中で確信しています。


👉事故は
👉確認不足と焦りで起きる

今回の事故は、「行ける」という判断が引き金でした。

ですが実際の現場では、
この“判断ミス”はさまざまな形で起きています。

・見えているのに見落とす
・確認したつもりで確認できていない
・急いでいる時ほど判断が雑になる

こうした「思い込み」による事故は、決して珍しくありません。

👉次回は、
▶【次のファイル②

更に、事故は日々の習慣を少し変えるだけで防げる事故もあります

今後、事故を起こさない為にも次の記事をお読み頂き明日からチャレンジしてみて下さい

▶【運転習慣①

コメント

タイトルとURLをコピーしました